「人事を変革する」運営者情報

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はじめに

現在、人口が減少し続ける日本においては「優秀な人材をいかに獲得できるか」「将来の事業を牽引する人材をどれだけ育成できるか」が企業の命題になっているように感じます。

一方で、市場競争は激化しており、これまでの人事としての仕事の仕方では、社員や事業が成長し続けることは困難になっています。その中で日本の経済を支えてきた大企業についても、人事機能の抜本的な見直しが始まっています。

たとえば大企業を中心にHRBP機能を設置する会社が増えています。

一方でHRBPは設置が目的ではなく、解決すべき課題があるからこそ、具体の目的をもって設置するものであって、当然置けばよいものではないのです。(HRBPについては別途記事を掲載します)

企業の人事として何を目的に置き、どのような機能を有するべきか、そして自らの考えを客観的に捉え、変革させることが必要です。本記事が企業を支える人事担当の皆様に有意義になることを願っています。

執筆者について

私はこれまで、都内に本社を置くグローバル企業において、事業会社を経験し、現在はHR業務に従事しています。参考までに概要や略歴は以下になります。

会社概要

  • 事業内容:日本国名および海外における情報通信系事業
  • 社員数等:グループ合計で数万人の社員が在籍(業務委託や派遣社員を除く)
  • 売上高:約1~2兆円

略歴

  • 現在34歳の入社13年目社員です。
  • 入社~4年目:法人営業(主に中小/中堅企業に対するインサイドセールス)
  • 5年目~7年目:新規サービスの開発、全社BPRの推進
  • 入社8~9年目:中期計画の策定およびリソースリバランス計画の策定
  • 入社10年目~現在:人事として昇格・配置・育成を所掌しつつ、人事機能の見直しに着手。

これまでのキャリア

私のキャリアは人事業務から開始したわけではなく、いわば事業の最前線となる営業からスタートしました。法人営業時代には、販売実績で会社の上位数%に入り、社長表彰を複数回受賞させていただきました。

その後着任したサービス開発組織においては、新サービスの立ち上げチームにアサインされ、マーケティングや営業への販売手法落とし込みを担当しました。

営業として多くのユーザボイスに触れてきたものの、いざサービス開発を担うとなると、何からどう着手すればよいかわからず、いま振り返っても苦労半分、楽しさ半分で、自分の中では大変良い成長の機会をもらったと考えています。

最終的には3年間で約10億円の利益を生み出すサービスになってくれたこと、本サービスのリリースにあたって営業と一緒に提案手法を考え、営業プロセスの変革もあわせて実施していったことから、本組織においても社長表彰をいただくことができました。

偉そうですが、苦労しながらも一定成果を出せたことで、悩むようになったのも事実です。

  • 自分がこのまま営業系組織にいてもこれ以上に成長することは難しいのではないか
  • 周りの同期や尊敬する先輩は、いろいろな業務や職種を経験していて輝いているのに、自分はこの職場の歴が長くなっていて焦る
  • もっとハードアサイン的に自身をタフな環境に置いたほうがいいのではないか

法人系ユーザに対する事業領域から離れてみたい、それ以外の会社の根幹を担う組織でこれまでとは全く異なることに挑戦したい、という思いが強くなっていたタイミングで縁あって人事から声がかかり、二つ返事で異動し、現在の部署に着任しました。

以降、社員の昇格判断や、人事異動を対応しながら、今後の事業構造や市場変化を踏まえ、人事機能の在り方を見直すべくチームを組んで検討をしているところです。

人事とは、誰の、何のための機能なのかを考え抜く

私は人事として、これまで多くの社員の昇格や異動調整を担ってきました。

年間でいえば数百人と面談をし、彼らのCDPを考え、成長を促すための機会創出を意識的に実施してきました。一方で日々直面しているのは

「これまでのやり方ではだめだ。会社の事業方針を踏まえ育成形態やCDP像を変えていきたい。でも色々と検討するための稼働がない

ということです。

※CDP…キャリアデベロップメントプログラムの略で、企業が社員のキャリアや能力を開発するための中長期的な計画。

立場上、様々な企業の人事責任者とディスカッションさせていただく機会がありますが、皆さん同じことをおっしゃいます。

それは何かを変革したいと思っても、日々やらなければならないオペレーション業務があるからです。ある時期になれば人事調整、ある時期になれば採用・・・というように流されようと思えば常に業務は山積している状況です。

ゆえに私がこれまで経験してきたことや、教わってきたインプットについてこの場を借りて言語化し、形式知化することこそが、同じ悩みを持つ人事の皆さんに対する一助になると考えています。

どうぞ、これからよろしくお願いします。ぜひみなさんからもコメント等いただけると励みになります。

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